エアコンのクリーニングはなぜ必要か? その1 -エアコンの進化から考える-

○家庭用のエアコンも常に進化しています。

大きなみかん箱のような物が壁に張り付いていた時代から今、形も変化していき機能もただ部屋を冷やすだけでは無く消費電力を少なくし、音も静かにし、部屋の温度を一定に保つようにして様々な技術が進化してきました。
環境にやさしい製品を作るため冷媒も変えました。フィルターのお掃除機能もついた物も出てきました。色んなセンサーを取り付け部屋の何処に居ても快適に過ごせるように工夫もされました。今ではネットに繋ぎ外出先からスマートホンなどでコントロールし帰宅時に部屋は快適な状態にすることだって出来ます。
この後どんな物が出てくるか楽しみです。
 

○熱交換機まで掃除が出来ちゃう物が出現した

フィルターのお掃除機能が出てきて、内部の抗菌仕様等が出てきて色んなセンサーが付いて外出先でコントロール出来る物が出てきて今後どんな物が出るのかなと思って色々とみていたら、最近三菱で面白い仕様のエアコンが出てきたのはご存じでしょうか?
それは各部品が外せて中の熱交換機まで使用者でお掃除出来るという物です。
取り外せるのは従来のフィルターだけでは無く、お掃除機能・ルーバーなどです。これにはチョット驚きでした。
それはなぜかというと、一時期のエアコンはコンパクトさを目指す様になっていました、そしてお掃除機能が付き一回り大きくなり、冷房・暖房の効率を考え形が変化してきましたがそれでもなるべくコンパクトに仕上げるように工夫されています。
これがドライバーなどを使わずに取り外しが出来る部品が多くなると構造がより複雑になり部品数も増え価格の上昇につながるからです。実際に販売価格をみると30万円台(激安店の販売価格ではありません)でした。まぁ上位機種でもあり様々な機能が付いているので単純に取り外せるという事が価格の上昇の原因では無いでしょうが、ちょっと高いですね。
また別のメーカーでは熱交換器を凍らせて埃等を浮かせ、氷を溶かして一緒に埃等を落とすと言う自分で掃除しなくても熱交換器まで綺麗になるという具合です。
この辺はちょっと興味ありますね、この技術の先はどうなるかは。
 

○お客様(使用者)意識の変化。

a422fe5d5b96c6f54fd1b30df1d3cc40_s.jpgメーカーも新製品を出すまではしっかりしたリサーチと技術の開発で世に送り出すわけですが、お客様(使用者)の意識の変化もリサーチにより反映させているという事はエアコンを常に綺麗に保ちたい、ここまでしっかり掃除がしたいという事ではないでしょうか?
ネットの発達も手助けしたせいか多くの情報が簡単に手に入ることができ「フィルターだけ掃除してもエアコンの内部も汚れるのだよ。」「埃などが原因で内部にはカビが発生するかもしれない」「埃や汚れによって冷暖房能力の低下や故障の原因になるかも」「埃が原因で水漏れを引き起こす」などと言った検索のワードが上位に来ている事からも推測が出来きます。
埃やカビなどで健康が害されたり、故障の原因の一つになって修理することにより余分な支出になるわけですから気を付けるのも当然ですね。
 

○意識の変化、製品の変化と実際は一致しない事も。

エアコンを綺麗に保ちたい、カビやアレルギー物質は怖いと言った事は思っていても実際はどうでしょうか?フィルターの掃除はある程度はするが大がかりの掃除になると椅子や脚立を使用しないといけなくなります。(一部据え置きタイプは除きます)
仮に椅子や脚立などを使用して掃除機を使ったとしましょう。手に物を持つことによりバランスを崩しやすいので転倒の恐れが出てきます。出来ないわけではないですが十分に気をつけないといけません。危険がつきまとうと躊躇する方もおられると思います。
製品が良くなっても望んでいた機能が追加されても使用者の行動が重要で、環境などが要因で何もしない、もしくはやりたいのだけど身体的に出来ない、高齢である、高いところが怖いなどで出来ない人もいらっしゃいます。価格が高ければ購入に対しても躊躇してしまうかもしれません。なかなか上手くはいかない面です。
 

○今後の展望も考えつつも今をみる

将来的には内部洗浄という機能まで出てきてもおかしくはないと思います。現に熱交換器に埃やカビなどを付着しにくい部品、イオンなどで内部循環させて付着を防ごうとするもの、抗菌素材の部品と各メーカーごと考え製品として世に出しているのだから次には根本的に掃除をする事も考えているに違いない、というか考えて製品として出して欲しいと思います。
しかし、将来的な事を考えても今使用しているエアコンをどうするか?「エアコンクリーナー」が売れている現状からするとやはりエアコンの内部の汚れをどうにかしたいと思っている人は多いのではないでしょうか?
自身で知識があり定期的にクリーニングが出来る人はいいですが、そうでない人は定期的に業者に頼む方がいいでしょう。
家電製品の修理をやっていて内部の汚れが目立つ製品を多く目にしてきました。また故障原因の一部はエアコンの洗浄で良くなるというものも多く見てきて実際にエアコンクリーニング業者に依頼したこともよくありました。
快適な空間を作り出す製品で有るはずの物が有害な物質を製品に変わろうとする過程を目にするわけだから「掃除は大切だよ」、「無理ならエアコンクリーニングの業者に頼んだ方がいいよ」と思うわけです。